1. トップ
  2. がんについての知識
  3. 脳腫瘍の抗がん剤治療と副作用

脳腫瘍の抗がん剤治療と副作用について

脳腫瘍に対する抗がん剤治療の目的

脳腫瘍には2つの種類があります。
脳組織から発生する原発性脳腫瘍(グリオーマ)と、他の臓器から脳組織に転移してきた転移性の脳腫瘍です。

また原発性の脳腫瘍には悪性・良性があり、良性の場合は手術による腫瘍摘出が可能で、摘出すれば治癒する可能性は高くなります。

問題となるのは悪性腫瘍で、手術による摘出が難しい上に、浸潤やがん細胞の増殖速度も速いのが特徴です。

一般的に脳腫瘍と呼ばれる病気には、以下のような病名があります。

  • 神経膠腫(しんけいこうしゅ)
  • 髄膜腫(ずいまくしゅ)
  • 下垂体腺腫(かすいたいせんしゅ)

上記の中でも、神経膠腫は原発性の脳腫瘍として代表的です。成人・小児問わず発症し、原発性脳腫瘍の約30%を占めていると言われています。
脳腫瘍の治療において、抗がん剤が使用されるのは主に悪性の原発性脳腫瘍です。用途は種類や状況に応じてさまざまですが、その多くは手術や放射線の治療のみでは不十分とされる場合の補助治療になります。
具体的には、術後(手術・放射線)の転移・再発・増大抑制などが脳腫瘍に対する抗がん剤の主な目的です。脳内の血管組織は糖類など、限られた物質以外は弾いてしまう血液脳関門と呼ばれる部分があります。

通常通りに抗がん剤を投与しても、薬剤が血液脳関門で弾かれてしまうため腫瘍まで行き届きません。この理由から、脳腫瘍の治療に使用できる抗がん剤は限られてきます。

一方で脳腫瘍の種類は幅広く、抗がん剤がよく効く場合もあれば、全く効かないケースも存在します。そのため、脳腫瘍の治療を行う際には、医師による的確な判別と治療法の判断が必要です。

脳腫瘍に使用される抗がん剤の種類

脳腫瘍に効果が期待できる抗がん剤の数は非常に限られており、腫瘍の種類次第で効果が出るかどうかも明確ではありません。それでも化学療法を治療に取り入れる場合、血液脳関門を通過できる薬剤が選ばれます。

脳腫瘍の治療で使用される抗がん剤は、以下のようなものが主流です。

  • ニムスチン(ニドラン)
  • ラニムスチン(サイメリン)
  • プロカルバジン
  • ビンクリスチン
  • テモゾロミド
  • シクロホスファミド
  • イホスファミド
  • ニトロソウレア
  • メルファラン
  • エトポシド
  • メトトレキサート

上記薬剤のうち、プロカルバジン・ニムスチン・ビンクリスチンの3種類を組み合わせて使用する療法として、PAV療法があります。

またニムスチンやラニムスチンなどはニトロソウレア系アルキル化剤に分類され、分子量が小さく脳の血液脳関門を通り抜けられる数少ない抗がん剤です。

その他、稀にですが骨髄を破壊するほどの量の抗がん剤を流し込む、大量化学療法などの治療法が行われることがあります。

抗がん剤は投与量が多ければ多いほど効果が大きくなるので、現状治療が難しい種類の脳狩猟などに対して提案される場合があるのです。

しかし、抗がん剤の量が増えれば比例して副作用も強くなり、感染症やその他合併症のリスクも大きくなるため医師と十分に相談したうえで服用するようにしましょう。

脳腫瘍の抗がん剤治療による副作用

脳腫瘍の化学療法で使用される抗がん剤は、他のがんと比べても種類が多く全ての副作用をここで解説することは困難です。

そこで一般的に主流で行われる、PAV療法やテモゾロミド・ニムスチンなどに伴う症状についてご説明したいと思います。PAV療法で使用される抗がん剤と、それぞれの副作用は以下のような症状が代表例です。

プロカルバジン

がん細胞内にある核酸・核蛋白質の動きを阻害し、がん細胞が生存できないようにするアルキル化薬になります。

副作用
  • 食欲不振や吐き気、嘔吐など
  • 口内炎や頭痛
  • 感覚異常やふるえ
  • 脱毛、発疹など
重篤な症状
  • 重度の骨髄抑制
  • 重大な感染症や間質性肺炎など

ニムスチン

ニトロソウレア系のアルキル化剤に分類される抗がん剤です。
血液脳関門を通過できる限られた薬剤の1つであり、脳腫瘍治療においては代表的な抗がん剤になります。

投与する回数が多くなるほどに、骨髄抑制などの重篤な副作用が顕著にあらわれるのが特徴です。

副作用
  • 吐き気や嘔吐
  • 食欲不振
重篤な症状
  • 骨髄抑制(白血球・赤血球・血小板の減少)
  • 間質性肺炎や肺線維症など。

ビンクリスチン

微小管阻害薬という種類に分類される抗がん剤。
「ツルニチニチソウ」と呼ばれる植物から抽出される成分を元に作られる、植物アルカロイドです。

細胞分裂に関わる働きをもつ微小管の動きを阻害し、がん細胞(腫瘍)の増殖・増大を抑制する効果が期待できます。

副作用
  • 頻繁な便秘や腸閉塞などの消化器に関連する症状
重篤な症状
  • 末梢神経の痺れ(手足など)
  • 歩行困難など

テモゾロミド

点滴ではなく、経口タイプのアルキル化剤。 がん細胞内に潜り込み、DNAの合成を阻害することでがん細胞を死滅に追い込む抗ガン剤です。

副作用
  • 吐き気や嘔吐などの消化器系に対する症状
  • 頭痛や倦怠感
  • 脱毛
  • 発疹
  • 肝機能低下
重篤な症状
  • アナフィラキシー・ショック
  • 肺炎や敗血症

監修:孫 苓献
広州中医薬大学中医学(漢方医学)博士・アメリカ自然医学会(ANMA)自然医学医師・台湾大学萬華医院統合医療センター顧問医師

関連ページ

脳腫瘍の種別・原因・特徴について

脳腫瘍の末期(ステージ4)症状・生存率・治療方法

天仙液について

抗がん漢方・天仙液とは

天仙液を使用して脳腫瘍を克服した方々の体験談

当サイトは、抗がん漢方・天仙液の情報サイトです。抗がん漢方・天仙液についての、製品紹介、研究・臨床試験の結果や、各国から寄せられた抗がん漢方・天仙液の体験者の声、メディア情報等、抗がん漢方・天仙液に関する豊富な情報を掲載しています。

TOP▲