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食道がんの抗がん剤治療と副作用について

食道がんに対する抗がん剤治療の目的

食道がんの治療は、がんの発生個所や進行状況を表す病期(ステージ)によって決定されます。また食道にはいくつかの粘膜の階層があり、がんがどこまで浸潤しているかが重要です。

0期以外のステージであれば、基本的に抗がん剤が使用されます。ただし浸潤状況によってその目的はさまざまです。
手術が可能な状態であれば、術前・術後に予備治療として行われます。手術が困難、あるいは転移が認められる場合は、抗がん剤と放射線による延命治療が中心となるでしょう。

食道にある粘膜は上から以下のように構成されています。

  1. 粘膜上皮
  2. 粘膜固有層
  3. 粘膜筋板
  4. 粘膜下層
  5. 固有筋層

食道がんの治療に影響する病期(ステージ)は、上記のどこまで浸潤しているかで0期からⅣ期の4段階に分類されています。またステージⅣにはAとBのタイプがあり、これらも含めると全5段階です。

それぞれの食道がん進行のステージと、各期に該当する状態は以下の通りになります。

ステージ0期
がんが食道の粘膜上皮内にとどまっており、粘膜の下層まで浸潤していない状態。
治療
内視鏡的治療・抗がん剤の使用は原則なし。
ステージⅠ期
がんが粘膜下層まで浸潤しているが、そこで収まっている。
またその他リンパ節や臓器への転移がない状態。
治療
外科手術か化学放射線治療。手術の場合は術前・術後に再発防止・縮小効果目的の抗がん剤の使用あり。
ステージⅡ期
がんが筋層や食道の外膜にまで広がっている状態。
あるいは、近辺のリンパ節のみに転移している状態。
治療
ステージⅠ期と同じ。
ステージⅢ期
がんが食道の外膜や、その周囲にも及んでいる状態。
または食道近辺のリンパ節やそれ以外の離れたリンパ節に転移している状態。
治療
がんが食道の外膜までにとどまっていれば、ステージⅠ~Ⅱ期と同じ。
リンパ節の転移があれば、抗がん剤治療(化学療法)か放射線療法。
ステージⅣ期
A:がんが周囲の臓器や離れたリンパ節に転移している状態。
B:他の臓器や、胸部・腹部の膜にも転移がんが認められる状態。
治療
Aの場合:ステージⅢと同じ。
Bの場合:抗がん剤による化学療法か放射線療法。

これらのステージで食道がんの根治を目的とするのは、がんが手術か放射線で治療可能な範囲にとどまっている場合のみです。それ以降はQOL(生活の質)の改善か、延命を目的とした治療になります。

食道がんに使用される抗がん剤の種類

食道がんの治療では、がんの遠隔転移が認められるⅣ期と術後再発した場合にのみ、抗がん剤単体で使用されます。

使用される抗がん剤の基本は、フルオロウラシルとシスプラチン(FP療法)の2つです。
この2剤と、術後・術前の予備療法に使用される抗がん剤に違いありません。同じ抗がん剤になります。

ただし、シスプラチンは腎臓障害の副作用を引き起こす可能性が高いため、腎機能に問題のある患者には代用としてネダプラチン(アケプラ)という薬剤を用います。

また治療する食道がんにFP療法の効果が薄いと判断された場合や、転移性の食道がんには別の抗がん剤が使用されます。そのケースでの抗がん剤の名称は、ドセタキセル(タキソテール)です。

食道がんの抗がん剤治療による副作用

食道がんの治療で標準的に用いられているフルオロウラシルとシスプラチンは、がん細胞に対して非常に有効である反面、場合によっては危険な副作用を引き起こします。

各抗がん剤や薬品の副作用は、同じ薬であっても使用する量や患者の体質・状態などによってさまざまです。

フルオロウラシルについて

フルオロウラシルにはいくつかの製品が存在しますが、軸となる成分は同じになります。
フルオロウラシルの代表的な商品名は5-FUです。

その他にも以下のような商品名があります。

  • カルゾナール
  • ベントン
  • ルナコール
  • ルナポン

シスプラチンと併用するFP療法は、食道がんに限らず幅広いがん治療で主流となっている組み合わせです。フルオロウラシルの副作用は剤型によって多少の差はありますが、重度の下痢がもっとも可能性が高い症状になります。

その他出血性腸炎など消化器を中心とした症状が多く、それに伴う脱水症状がもっとも気を付けなくてはならない副作用です。

シスプラチンについて

シスプラチンはプラチナ製剤と呼ばれ、フルオロウラシル同様多くのがんに有効な抗がん剤として知られています。

商品名は以下のようなものが代表的です。

  • アイエーコール
  • コナブリ
  • シスプラチン
  • シスプラメルク

そして、シスプラチンは食道がんに対して縮小効果がある一方で、激しい副作用を引き起こします。

深刻な症状になると腎臓機能に障害を及ぼすため、投与には細心の注意が必要です。シスプラチンの投与においては、これらの副作用が非常に問題視されています。

監修:孫 苓献
広州中医薬大学中医学(漢方医学)博士・アメリカ自然医学会(ANMA)自然医学医師・台湾大学萬華医院統合医療センター顧問医師

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