卵巣がんは女性にのみ発生するがんですが、発生した部位などによって多くの種類に分けられています。
(組織型による分類)
どのタイプのがんであるかによって、同じ卵巣がんでも危険性や治療法などが異なります。
ただし基本的に卵巣がんは、抗がん剤治療の効果が高いタイプのがんです。
がんの進行状況にもよりますが、TC療法などにおいては7割の患者にがんの縮小効果が期待できます。
しかし、卵巣がんの種類によっては抗がん剤が効きにくい場合もあり、一概にはいえません。
一般的に卵巣がんの治療は手術が前提になります。
抗がん剤が効きやすいとはいえ、化学治療だけでの根治は困難だからです。卵巣がんの治療において、手術と抗がん剤の併用は標準治療になっています。
手術で全摘出、部分摘出などをした後に抗がん剤を投与することで、残留した大部分のがん細胞を死滅させる効果が期待できます。その他再発時などにも積極的に抗がん剤が用いられます。
卵巣がんの抗がん剤治療において、行われる治療法は以下の通りです。
それぞれ、2種類の抗がん剤を併用した治療法になります。
副作用がどの程度出てくるかによって使用される薬剤が変更されることもあるので、必ず上記のいずれか1種類だけで行うとは限りません。
上述した通り、卵巣がんの化学療法は種類や進行状況によって大きく異なります。
その中でも代表的な治療法が、TC療法・DC療法・dose-denseTC療法・CPT-P療法の4種類です。
それぞれの治療法で使用される抗がん剤は以下の通りになります。
標準化学療法であるTC療法を筆頭にして、TC療法が効かなかった場合の代替療法が残りの3種類になります。
ただし、dose―denseTC療法とCPT―P療法については現状臨床試験段階で、本格的な実用にはほとんど用いられていません。
卵巣がんの治療で標準的に用いられる抗がん剤は、カルボプラチンとなっているためシスプラチンに比べると随分副作用が軽減されています。
しかし、カルボプラチン自体には骨髄の働きを抑制してしまう副作用があるため、感染症などにかかりやすくなるのです。
抗がん剤を投与してから経過した時間や時期によっても出てくる症状が異なります。基本的な経過と出現する副作用の流れは以下の通りです。
この時点で抗がん剤に対する過敏反応と、投与初期にある吐き気や嘔吐がでてきます。
過敏反応の症状は以下のようなものです。
抗がん剤の投与後にこれらの症状が出てきた場合は、速やかに医師や看護師を呼ぶようにしましょう。場合によっては抗がん剤の使用を中止する必要があります。
上記のような過敏反応が一通り落ち着くと、次は発熱や腎機能・肝機能の低下などの副作用が現れます。その他にも骨髄抑制なども生じるため、合併症などにも注意が必要です。
これらの症状が見られた場合は、状況に応じて好中球を増加させるための注射をしたり、抗生物質を投与して発熱を抑制します。
この時期はその他ウイルスへの抵抗力も弱くなっているので、外部との接触はできるだけ避けるようにしましょう。
患者の体質や使用される抗がん剤によってはこれら以外の副作用を生じるケースもあり、症状の程度も人によりけりです。副作用が重篤になり、処置が遅れてしまうとそれで命を落とすこともあるため、十分注意しなくてはなりません。
特にもともと腎機能や肝機能が低下している患者などには、今回のような副作用は命に関わる状態になりかねないでしょう。どのような抗がん剤を使用して治療を進めるかは、医師のヒアリングのもと、相談しながら決めていくのが理想的です。
卵巣がん治療は、女性にとって出産や妊娠機能にも影響を与える重大なことです。手術で卵巣を全摘出すれば、当然ながら妊娠機能は損なわれます。
治療後に出産や妊娠を望むのであれば、その旨も医師にしっかりと伝えるようにしましょう。
監修:孫 苓献
広州中医薬大学中医学(漢方医学)博士・アメリカ自然医学会(ANMA)自然医学医師・台湾大学萬華医院統合医療センター顧問医師
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