咽頭がんは文字通り、喉の咽頭と呼ばれる部位(頭頸部)に発生するがんです。
そのため、咽頭がんは頭頸部がんという枠に含まれます。頭頸部がんに分類されるのは、咽頭がん・喉頭がん・口腔がん・舌がんなどです。
咽頭がんの標準治療は放射線と抗がん剤による化学療法です。
手術による外科治療も用いられますが、発声機能に悪影響を与えない場合に限られます。あるいはがんの進行・転移などにより、やむなく発声機能を失うリスクも含めて摘出する場合です。
咽頭は声帯に影響する器官なので、発声機能温存のためにも外科手術による全摘出は避けて行われるのが一般的です。
以上の理由から、咽頭がんは放射線単体での治療や、抗がん剤治療と併用して行われることが多くなります。
放射線と抗がん剤の併用で根治を目的とする場合もあれば、手術で咽頭がんを切除した後の補助治療を目的として活用されるケースも少なくありません。
咽頭がんに対する主な抗がん剤治療法は以下の通りです。
咽頭がん治療に使用される抗がん剤は下記の4種類が基本です。
以上の4種類のうち、特にフルオロウラシル+シスプラチン+ドセタキセルの3剤を組み合わせて使用します。この治療法をDCF療法と呼び、咽頭がんに対する標準的な抗がん剤による治療法です。
ただ、シスプラチンは抗がん剤の中でも副作用が強力なことで有名なプラチナ製剤なので、患者によっては代替薬としてカルボプラチンが使用されます。どの薬剤を使って治療するかは患者や医師のやり方それぞれです。
その他、上記のDCF療法と並行して、放射線療法やレーザー療法などが行われます。これは抗がん剤のみで咽頭がんを根治させるのは困難なためです。
これらの方法を駆使してなお、がんが残ってしまった場合は、手術による摘出が選択肢に入ってきます。しかし、放射線治療後に手術をすると、傷の回復が遅れ感染症などの合併症を引き起こすリスクが高くなるので、注意が必要です。
咽頭がんに抗がん剤(化学療法)を取り入れた場合、さまざまな副作用を伴います。
基本となる副作用は使用される抗がん剤や治療法に付随するので、咽頭がんで生じる薬剤別の副作用は以下の通りです。
咽頭がんは第一に放射線と抗がん剤による根治を目指すため、相応に副作用との付き合いも長くなる傾向があります。
発声機能や食事機能などを温存するためには必要なことですが、どのような方針で治療していくかは患者と医師で相談して決めていかなくてはなりません。
監修:孫 苓献
広州中医薬大学中医学(漢方医学)博士・アメリカ自然医学会(ANMA)自然医学医師・台湾大学萬華医院統合医療センター顧問医師
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