がん患者さん向け「夏のおかゆ」

がん患者さん向け「夏のおかゆ」

夏の暑い時期は、多くの人が食欲をなくしがちです。特に、がんの治療を受けた後は食欲不振が起こりやすく、治療中の体力維持や回復の妨げになることがあります。

そこで王振国教授は、食欲がないときには、消化しやすく水分も補える「おかゆ」を取り入れることをすすめています。今回は、夏の暑さをやわらげるとされる5種類のおかゆを紹介します。

王振国教授がおすすめする、5種類のおかゆ

1.スイカのおかゆ

材料

  • スイカの果肉:500g
  • うるち米:100g
  • 水:適量

作り方
スイカは種を取り除き、食べやすい大きさに切ります。うるち米に水を加えておかゆを炊き、米がやわらかくなったらスイカを加え、さらに10分ほど煮ます。

期待される働き
食欲や消化を助け、尿の排出や代謝を促すとされています。また、体にこもった熱や湿気を取り除き、肌に潤いを与えるともいわれています。原文では、腎炎によるむくみ、高血圧、糖尿病などにも一定の効果があると紹介されています。

2.ケツメイシと菊花のおかゆ

材料

  • ケツメイシ(決明子):12g
  • 白菊花:9g
  • うるち米:100g
  • 氷砂糖:少量
  • 水:適量

作り方
ケツメイシと白菊花を水で煮出し、こして煮汁だけを取ります。その煮汁とうるち米を一緒に炊き、最後に少量の氷砂糖で味を調えます。

期待される働き
中国医学では、目の充血や腫れ、めまい、頭痛、便秘などをやわらげるために用いられます。原文では、高血圧や脂質異常症にもよいとされています。

3.冬瓜の種のおかゆ

材料

  • 冬瓜の種:100g
  • うるち米:100g
  • 氷砂糖:適量
  • 水:適量

作り方
冬瓜の種を洗って乾かし、細かく砕きます。水に入れて30分ほど煮た後、こして煮汁を取ります。その煮汁とうるち米を一緒に炊き、最後に氷砂糖で味を調えます。

期待される働き
尿の排出を助け、体の熱や不快感をやわらげるとされています。また、痰を出しやすくして、せきを鎮める働きもあるといわれています。夏の胸苦しさ、痰の多いせき、尿の色が濃いときなどに用いられます。

※原文では「春瓜子」と書かれていますが、食材名や効能から「冬瓜子(冬瓜の種)」の誤記と思われます。

4.ハスの実のおかゆ

材料

  • ハスの実:50g
  • うるち米:100g
  • 氷砂糖:適量
  • 水:適量

作り方
ハスの実とうるち米に適量の水を加え、ハスの実が十分にやわらかくなるまで煮ます。最後に氷砂糖で味を調えます。

期待される働き
体の熱やイライラをやわらげ、胃腸の働きを整えるとされています。また、気持ちを落ち着かせる働きもあるとされ、夏の暑さによる不快感、イライラ、不眠などに向いていると紹介されています。

5.3種類の豆のおかゆ

材料

  • 小豆:50g
  • 緑豆:50g
  • 白扁豆:50g
  • うるち米:100g
  • 氷砂糖:適量
  • 水:適量

作り方
3種類の豆とうるち米を鍋に入れ、適量の水を加えて煮ます。全体がやわらかく、とろみがついたら氷砂糖で味を調えます。

期待される働き
胃腸の働きを整え、体内の余分な水分や熱を取り除くとされています。暑さをやわらげ、喉の渇きを抑える夏向けのおかゆとして紹介されています。

ご注意

この記事は、中国医学の考え方に基づいた食事の紹介です。これらのおかゆが、がんや高血圧、糖尿病などの病気を治療するという意味ではありません。治療中の方や食事制限のある方、漢方薬・医薬品を服用している方は、事前に主治医や管理栄養士へご相談ください。

※本記事は、北京振国医院の公開情報「王振国推荐肿瘤病人夏季消暑粥」(原文はこちら)を参考に翻訳・編集したものです。版権所有 © 振国医療集団/記載の情報は参考用であり、診断および医療の根拠とすることはできません。受診の際は医師の指示に従ってください。

ご検討の第一歩として、ぜひご利用ください。

▼この記事の監修者

安斎 昭

  • 一般社団法人 漢方ドットコム 代表
  • 国際癌病康復協会 日本支部代表
  • 医療ジャーナリスト

医療ジャーナリストとして20年以上活動し、がん治療と漢方医学に精通。王振国医師のがん撲滅活動に共感し、日本支部の立ち上げ時から参画してきた。現在は一般社団法人漢方ドットコムの代表として、がん経験者や漢方治療に関心のある人に向け、全国で勉強会・セミナーを開催し、中医学・漢方に関する情報をWEBなどで発信している。