がんの再発とは?

がんの再発とは?

がんの再発とは、いったん治療によって抑えられたがんが、再び元の臓器に現れたり、元のがんがリンパ管や血管、体腔などを通って別の場所へ移動し、そこで増殖して、元のがんと同じ種類の腫瘍を形成したりすることをいいます。

がんによっては、最初の治療から数か月後、あるいは数年後に再発することがあります。

がんが再発する主な原因

がんになりやすい体の状態が変わっていない

がんになった人は、体内にがんが発生・増殖しやすい環境があると考えられています。

手術や放射線治療、化学療法によってがん細胞を取り除いたり死滅させたりしても、細胞の増殖や分化を調整する体の仕組みそのものが変わらなければ、がん細胞が生き残りやすい環境が残ってしまいます。そのため、新たながん細胞が生まれ、がんの再発や転移につながる可能性があります。

治療だけではすべてのがん細胞を取り除けない

手術では、すでに腫瘍となっているがん細胞を切除することができます。一般的な放射線治療や化学療法では、成熟したがん細胞のすべて、または一部を死滅させることができますが、活動性の低い未成熟ながん細胞には十分な効果が得られない場合があります。

患者さんの免疫機能が低下していると、休眠状態にあったがん細胞が再び活動を始め、急速に増殖したり性質を変化させたりすることで、新たな腫瘍を形成することがあります。これが、がんの再発や転移につながる大きな原因の一つとされています。

がん患者さんの体内には、治療後もがん細胞が残っている場合があります。手術・放射線治療・化学療法によって大部分のがん細胞を取り除いても、体内には一般に、G0期(活動が低下している休止状態)にあるがん細胞が残ることがあります。

このようながん細胞は、現在の一般的な手術・放射線治療・化学療法だけでは完全に取り除くことが難しいとされています。

さらに、一部のがん細胞が体内の別の場所に移動して定着し、肉眼や画像検査では確認できないほど小さな病変(微小病変)を形成している場合があります。そして、時間が経ってから増殖を始めることがあります。

こうした残存するがん細胞や微小病変が、後の再発につながる原因になることがあります。

免疫力が低下している

健康な人の体内では、細胞が毎日活発に新陳代謝を行っています。その過程で、遺伝子に変化(突然変異)が生じる細胞もあります。

通常は、体の免疫システムがこうした異常な細胞を監視し、問題があれば排除しています。異常な細胞やがん細胞を発見すると、免疫細胞が働いて、それらが増殖しないように抑えます。

免疫による監視機能が正常に働いていれば、体内で発生した異常な細胞を早い段階で排除できる可能性があります。

化学療法はがん治療の重要な方法の一つですが、抗がん剤はがん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えるため、治療によって一時的に免疫機能が低下することがあります。

そのため、がんの再発を防ぐためには、治療後の体調を整え、免疫機能を含めた体の回復を図ることが重要だとされています。

生活習慣が健康的でない

がんの治療を一通り終えた後、再び仕事や日常生活に戻ることになります。

その際に、再び喫煙したり、飲酒量が増えたり、睡眠不足や夜更かしが続いたりすると、健康に良くない生活習慣となります。

こうした生活習慣が、がんの再発に関係する可能性があります。

※本記事は、北京振国中西医結合腫瘍医院の公開情報(原文はこちら)を参考に翻訳・編集したものです。版権所有 © 振国医療集団/記載の情報は参考用であり、診断および医療の根拠とすることはできません。受診の際は医師の指示に従ってください。

ご検討の第一歩として、ぜひご利用ください。

▼この記事の監修者

安斎 昭

  • 一般社団法人 漢方ドットコム 代表
  • 国際癌病康復協会 日本支部代表
  • 医療ジャーナリスト

医療ジャーナリストとして20年以上活動し、がん治療と漢方医学に精通。王振国医師のがん撲滅活動に共感し、日本支部の立ち上げ時から参画してきた。現在は一般社団法人漢方ドットコムの代表として、がん経験者や漢方治療に関心のある人に向け、全国で勉強会・セミナーを開催し、中医学・漢方に関する情報をWEBなどで発信している。